FXレポート

日銀政策決定会合に注目

-前営業日サマリー‐
 ドル円は152.06円でオープン。東京市場では、特段の材料なく、ドル円は151.52円の安値から一時152.54円まで上値を伸ばしました。ロンドン市場では、米長期金利の動きを横目に上下に振幅。FOMCを控えて方向感を強めきれない面があり、足元のドル円は152台前半で推移しました。NY市場では、米長期金利が上昇したことを支えにじわじわと値を上げました。その後、パウエルFRB議長の「12月の利下げは決して確実ではない」などの発言を受けて上昇。最終的には152.70円で取引を終えました。

-日銀政策決定会合に注目-
 本日のイベントは、NZ)ANZ企業景況感、日銀政策決定会合、植田日銀総裁の定例記者会見、独第3四半期GDP、欧第3四半期GDP、米個人消費、独消費者物価指数、欧ECB政策金利、欧ラガルドECB総裁の記者会見などが予定されております。
 FRBはFOMCで政策金利を0.25%引き下げることを決定しました。また、パウエルFRB議長は量的引き締め(QT)によるバランスシート縮小を12月1日に終える方針を示しました。また、政府機関の一部閉鎖により経済指標の公表が遅れる中、利用可能なデータに基づき、労働市場の冷え込みが進む一方インフレは依然として高水準にあると説明しました。
 そんな中、本日は日銀政策決定会合に注目が集まります。本会合では政策金利を0.5%で据え置く見通しとなっております。前回9月の会合では、高田審議委員と田村審議委員が利上げを主張しており、今回も両氏が再び利上げを提案する公算が大きいとみられます。ほかの委員がどこまで賛同を広げるかが焦点となります。一方で、高市政権の発足により利上げ判断が難しくなるとの見方がありますが、ベセント米財務長官からは円安・ドル高是正の観点で政策変更を求める圧力が強まっているようです。また、関税の影響が想定より遅れて表れるとの見方もあり、今回の展望リポートでは経済・物価の現状評価や先行き見通しに加え、外需や物価下押し圧力などリスクバランスの変化にも注目が必要です。植田日銀総裁の発言内容も確認しつつ、ドル円相場の変動リスクに備えたいです。

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