FOMC政策金利発表 パウエルFRB議長の発言に注意
-前営業日サマリー‐
ドル円は152.84円でオープン。東京市場では、日米財務相会談で米国側が日本に「健全な金融政策の策定」を要求したことが円安けん制と受け止められたことなど背景に一時151.76円付近まで下落しました。これに対し、片山財務相は「具体的な話があったわけではない」との発言が伝わると上昇する場面も見られました。ロンドン市場では、東京市場の下落は落ち着いたものの上値は重く152円前後で推移しました。NY市場では、明日に米FOMCの政策金利発表を控える中、152円前後で方向感に欠ける動きとなり、152.09円で取引を終えました。
-FOMC政策金利発表 パウエルFRB議長の発言に注意-
本日のイベントは、豪消費者物価指数、NZホークスビーRBNZ総裁発言、加BOC政策金利、米中古住宅販売保留、加マックレムBOC総裁記者会見、米週間原油在庫、米FOMC政策金利、米パウエルFRB議長記者会見などが予定されています。
昨日の日米首脳会談では、総額約4000億ドル(約60兆円)規模の投資を対象とする『日米間投資に関する共同ファクトシート』が発表され、米国での事業展開や米企業との連携強化に努める姿勢が示されました。また日米財務相会談後に片山財務相は、金融政策について「具体的な議論は行われなかった」と述べ、為替に関しても「敏感な内容には踏み込まなかった」と説明がありました。
そんな中、本日はFOMC政策金利が予定されており、市場では9月FOMCの0.25%利下げに続き本会合でも0.25%追加利下げがほぼ織り込まれています(FedWatch 10月29日1時30分時点 97.8%)。今回はドットチャートが公表されないため、注目はFOMC声明の内容とパウエルFRB議長の記者会見に集まります。市場では12月会合でのさらなる利下げが見込まれており、来年1月の金融政策方針に関して何か発言があるのか注意して取引に臨みたいです。