日米首脳会談の行方
-前営業日サマリー‐
ドル円は153.00円でオープン。東京市場では、日経平均株価が史上初の5万円台に乗せるなど力強く推移し、ドル円は一時153.25円付近まで上昇する場面がありました。ロンドン市場では、時間外の米10年債利回りが上昇幅を縮小してややドル売りの流れとなり、152円台後半で推移しました。NY市場では、米国株相場が上昇したことが支援材料となり、23時頃には153.20円付近まで値を戻しました。その後は153円前後での推移となり、152.90円で取引を終えました。
-日米首脳会談の行方-
本日のイベントは、日米首脳会談、米リッチモンド連銀製造業指数、米消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)などが予定されています。
トランプ米大統領は27日に日本へ到着し、天皇陛下と会談しました。本日午前中には、高市首相との初会談が予定されています。会談では、9月4日に合意した日米関税交渉に関連する5500億ドル規模の対米投資や、日本の防衛費増額について協議が行われる見通しです。米中関係の緊張が解けない中、トランプ大統領が関税をめぐり日本に新たな難題を提示する可能性は限定的とみられます。一方で、足元のドル円相場が153円台に乗せるなど高値圏で推移していることから、トランプ米大統領が為替動向に言及する可能性への警戒もあります。今回の会談が日米両首脳の信頼関係を深める契機となるかも注目されます。ヘッドラインには注視しながら、様々な可能性を考慮して取引に臨みたいです。