FXレポート

鮮明な高市カラー ブレーキ役不在の前進

-前営業日サマリー‐
 ドル円は151.89円でオープン。東京市場では、利益確定の動きから中値後までドル売りが続いたものの、その後は反発し午後にかけて買い戻されました。ロンドン市場では、英CPIが予想を下回る伸びとなり、市場ではインフレ上昇に頭打ち感がみられたとの見方から英中銀の利下げ観測に繋がり、ポンド円は大きく下押しました。NY市場では、米中貿易摩擦の再燃が懸念されたことをきっかけに一時ドル売り・円買いの動きが強まったものの、その後は買い戻され、151.91円で取引を終えました。

-鮮明な高市カラー ブレーキ役不在の前進-
 本日のイベントは、TCMB政策金利、加小売売上高が予定されています。
 高市政権が22日に本格的に始動。新閣僚からは経済や防衛といった主要政策で前政権から方針を修正する発言が相次ぎました。連立の枠組みが変化したことに加えて高市カラーが鮮明になっています。鈴木憲和農相は「需要に応じた生産が何よりも原則」とし、コメ価格にはコミットしない方針を述べ、小野田経済安保相はルールを破る外国人への規制強化と毅然な対応をとる方針を示しました。ブレーキ役不在のままアクセルを踏み込んでいる状況の中、政策の舵取りがどう転ぶのか見守っていく必要はありそうです。積極財政による株高等に市場では期待が高まる一方、債券市場への混乱には警戒が必要です。昨日に引き続き、ヘッドラインに注視しながら取引に臨んでいきたいです。

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