FXレポート

米イベントに注目~CPI・大統領候補者討論会~

-前営業日サマリー- 
 ドル円は、143.12円でオープン。東京市場では、株式相場などの動向も睨みつつ142円後半から143円ミドルまでの振幅、方向感を欠いた推移となりました。ロンドン市場では、序盤に米金利の上昇などを支えに143.70円まで上昇するも続かず、全般円高の流れに押され143円を割り込みました。NY市場では、序盤から円高が一段加速し142.20円まで一時下押し、その後は下げ止まりも、目立ったイベントがない中で概ね流れ維持、142.44円で取引を終えました。

-米イベント~CPI・大統領候補者討論会~に注目-
 本日のイベントは、米大統領選候補者のテレビ討論会、中川審議委員発言、英GDP、米消費者物価指数(CPI)/10年債入札が予定されています。
 注目は今週メインの米CPIです。現時点の事前予想をみると、前月比では総合・コア指数ともに前回から横ばい、前年比では総合が前回+2.9%から+2.6%へ減速、コア指数は前回+3.2%から横ばいが見込まれています。前年比データについては、コア指数は引き続きインフレのしぶとさを印象付ける一方、総合では比較的しっかりと伸び鈍化が示される見通しです。足元ではFRBによる利下げ開始とその軌道がある程度見通され、マーケットの関心事は米インフレから米景気へシフトしている点などを踏まえると、データに余程のギャップがなければ以前のような荒れた値動き、波乱の可能性は低いかもしれません。とはいえ、FRBの利下げ見通しを読み解く上での重要データであることは間違いなく、予想下振れの結果から依然揺れる9月FOMCの利下げ幅予想で50bpを織り込む動きとなれば、ドル売りに大きく傾くシナリオなども想定しておきたいです。
 このほか、東京市場(日本時間午前10時)には、米大統領選候補者によるテレビ討論会が予定されています。バイデン大統領からバトンをもらった民主党候補ハリス現副大統領と共和党候補トランプ氏による初の直接対決で、とりわけハリス氏の「立ち回り」に注目でしょう。今後の大統領選の流れを左右しうる影響力のあるイベントであることから、内容を注視しつつ、マーケットの材料になる可能性も考慮しておきたいです。

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