ドル円、143円台突入で下げ足を速めるか
-前営業日サマリー-
ドル円は、144.54円でオープン。東京市場は、上昇してスタートするも上値は重く、午後にかけてレンジ推移に。ロンドン市場では、一時145円台をつける場面もありましたが、継続的なトレンドとはならず144円台前半まで反落しました。NY市場で144.0円を挟んで底堅く推移し、143.94円で取引を終えました。
-ドル円、143円台突入で下げ足を速めるか-
本日のイベントは、豪消費者物価指数、ウォラーFRB理事発言、NVIDIA決算が予定されています。先日のジャクソンホール会議でのパウエル議長講演以降、FRB高官から9月利下げを支持する発言が相次いでいます。この流れを汲みウォラーFRB理事もハト派なスタンスを示せば、ドル売り圧力となる展開が考えられます。また、NVIDIAの決算次第では、株式市場主導でリスクオンまたはリスクオフの流れとなる展開にも注意が必要と言えるでしょう。
足元のドル円は、144.0円を挟んだ推移となっています。この水準を明確に割り込むと、8/5安値にあたる141円台前半まで目立った抵抗水準はなく、下落が加速する可能性が考えられます。材料が乏しく動意に欠ける相場展開が続く公算が大きいですが、突発的な材料や小さな材料に過剰に反応するような展開にも注意しながら取引に臨みたいです。