PCEデフレーター、介入実績公表に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は157.55円でオープン。東京市場では、序盤方向感に欠ける動きが目立ったものの後に下落基調となり、一時156.60円付近まで下値を広げました。ロンドン市場では、反発するも157円付近で上値が重たくなり、再び157円を割り込みました。NY市場では、軟調な動きで156円台半ばでの推移、その後も上値の重たい動きが継続し156.79円で取引を終えました。
-PCEデフレーター、介入実績公表に注目-
本日のイベントは、東京消費者物価指数、中PMI、仏消費者物価指数、欧消費者物価指数、加GDP、米PCEデフレーター、そして先月の為替介入実績が本日発表されます。その中でもとりわけPCEデフレーターへの注目度が比較的高いかと思われます。前回から変わらない予想となっていますが、結果にギャップがあった際のドル円変動には備えておきたいです。また、本日は今月の為替介入実績が公表されます。前回の為替介入は2022年の9月22日にドル円が145円を超えたタイミング、そして同年10月下旬に150円を超えたタイミングで2回行っており、総額で9.2兆円規模の介入を行っています。いずれのタイミングでも4円近く下げており、今月の初旬に発生した急落の際にも5円程度の下げを見せています。実際に介入に踏み切った可能性が高いとの市場の見方もあることから、本日の介入実績公表の注目度は高く、内容次第ではドル円が大きく動く可能性も考慮に入れておきたいです。
足元のドル円は、昨日の下げからやや上値の重たくなってきていますが、前回に付けている高値の160円台までは、まだまだ上げ余地があるため、市場自体が押し目買いのポイントであるといった見方をしてくる可能性も否めません。また、本日はドル円にとって材料となる指標が豊富な一日にもなりますので、ドル円の動きと指標発表に注視しつつ取引に臨みたいです。