FXレポート

FOMCメンバーによる発言が多数予定 発言から動意となるか

-前営業日サマリー-
 ドル円は150.29円でオープン。東京市場では、前日の動きに対する買い戻しが優勢となり、ドル円は150.79円まで上昇。ゴトー日ということもあり、仲値がらみの実需買いが入る格好となりました。ロンドン市場では、英欧のインフレ鈍化からクロス円を中心に軟調な推移となり、ドル円もその影響をうけて150円前半まで下押しとなりました。NY市場では、米小売売上高が想定を上回る結果となったことを受けて、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となり、ドル円は151円台を回復。そのまま、151.35円で本日の取引を終えました。

-FOMCメンバーによる発言が多数予定 発言から動意となるか-
 本日のイベントは、豪失業率、米クックFRB理事発言、欧ラガルドECB総裁発言、米バーFRB副議長発言、米新規失業保険申請件数、米フィラデルフィア連銀景況指数、米鉱工業生産、米NY連銀総裁発言、米ウォラーFRB理事発言が予定されています。
 昨日公表された米PPIの結果は総合指数が+1.3%(予想:+1.9%)、コア指数が+2.4%(予想:+2.7%)と想定を下振れする弱いものとなった一方で、米小売売上高が前月比で-0.1%(予想:-0.3%)と想定を上振れする結果となりました。これを受けてドル円は米長期金利の上昇とともにドル買いを強める格好となり、昨日割れた151円の節目を回復して151円中盤まで値を戻す動きを見せました。151円台という高値圏での推移に加えて、直近はボラティリティも高まっていることから政府・日銀による為替介入にはより注意が必要となりそうです。
 本日は、米国で複数のFOMCメンバーによる発言が予定されています。米CPIの結果が下振れしたことで、市場では次回FOMCでの利上げ据え置き観測が高まっていることから、本日の発言でそれに関連する内容が飛びだすかどうかには注目が集まりそうです。仮に次回号に関するハト派な見解が飛び出せばドル売りが強まり、ドル円も下値を試す展開となることが想定できるため、ヘッドラインから相場に動意が出てくることはシナリオの一つとして考慮に入れたうえ、本日も取引に臨みたいです。

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