FXレポート

ペロシ下院議長が台湾訪問、さらなる円高に警戒

-前営業日サマリー-
 ドル円は133.25円でオープン。東京市場では、仲値の決定時刻にかけて大きく円が買われ、133.56円から132.04円へ急落しました。ロンドン市場では、132円から132.50円のレンジ相場が続き、反発力にかける値動きとなりました。ニューヨーク市場では、ISM製造業景況指数が52.8と予想(52)を上回ったことで131.95円から132.38円へ一時反発、しかしその後も円買い・ドル売りの流れは変わらず、131.62円で取引を終えました。

-ペロシ下院議長が台湾訪問、さらなる円高に警戒-
 本日のイベントは、RBA(豪中銀)政策金利、米エバンス・シカゴ連銀総裁発言、米メスター・クリープランド連銀総裁発言が予定されています。また、一部報道によると米ペロシ下院議長が台湾を訪問するだろうと言われています。
 米国の下院議長は、米国大統領に万が一のことがある場合に大統領権限を承継する順位が、副大統領(上院議長)に次ぐ第2位の序列に位置する、米国の最も重要な要人ポストの一つです。現職のペロシ下院議長が台湾を訪問することになると、その護衛のために米軍が台湾近海へ派遣されることになり、中国側の立場に立つと緊張感が非常に高まります。万が一、台湾近郊で有事発生となれば、為替相場は先週から続くリスクオフの円高とは異なる、アジア地域の地政学リスクの材料・米中対立激化の地政学リスクが意識されることとなり、ドル円はさらなる下落で反応するシナリオも考えられます。「万が一の事態」が発生しないとしても、中国側の動き・米国側の動きが為替市場で材料視される可能性は十分あると考えられるため、本日は台湾絡みのヘッドラインも気にしながら、取引に挑みたいです。

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