方向感に欠ける相場
-前日サマリー-
東京市場でのドル円は114.10円のスタートから8時過ぎには113.95円まで下げましたが、仲値が発表されると買い戻しが入り、114.17円まで値を上げました。午後に入ると仲値に向けた買いが一巡し、昨日の高値114.22円付近で伸び悩む展開となりました。ロンドン市場でのドル円は底堅く推移しました。17時時点では114.15円と15時時点と比べて3銭程度のドル高となり、その後114.19円までわずかに高値を更新しました。しかしダウ先物や時間外の米10年債利回りも動きが鈍く、手がかり難もあってか落ち着いた値動きとなりました。ニューヨーク市場では114.33円を高値に伸び悩み、ロンドンフィキシング付近で全般ドル安に振れると114.20円割れまで売り戻される場面が見られました。結局ドル円は方向感が出ない展開が続き、114.10円で取引を終えました。
-方向感に欠ける相場-
本日のイベントは、日)黒田日銀総裁の発言、加)GDP、米)新規失業保険申請件数、米)個人所得、米)ミシガン大消費者信頼感指数【確報値】が予定されています。ドル円は114円を超えてから114.10円から114.30円の間のレンジで推移しており、米国株価指数や米10年債利回りも動きがぱっとしないところから方向感に欠けているように思えます。ここ数日は重要指標が少なかったことから本日発表される新規失業保険申請件数で一定の方向感が出てきてほしいところです。一方で連日乱高下を続けているトルコリラ円はまだまだ数十銭近い振れ幅があろものの、9円台を付けてからは9.00円から9.40円のレンジ幅で推移しています。しかしながら12月全体のレートと値動きで比較すると高値圏内にあり、連日上昇していますが下落への警戒が一層必要になるかと思います。またエルドアン大統領の発言によって為替レートが大きく変動しているため、速報ニュースに注目したいところです。