FXレポート

ドル円は反発か下押しか

-前日サマリー-
 東京市場は自民党総裁選後の期待感はあったものの、中国製造業PMIが弱い内容だったことを受けて日経平均が下落しドル円も111.80円付近まで軟化しました。欧州市場では時間外の米株価指数が堅調だったことでドル円は買いが先行し112.07円まで持ち直しました。一方で、米新規失業保険申請件数は弱い内容でしたが、目立った動きは見られず反応は限定的でした。NY市場では、月末期末のフローとみられる円買いのほか、米長期金利の低下がドル円の重石となり111.24円まで下落し111.25円で取引を終えました。

-ドル円は反発か下押しか-
 本日のイベントは、本邦第3四半期日銀短観、欧消費者物価指数速報値、米個人所得、米PCEコアデフレーター、加GDP、米ISM製造業景況指数が予定されています。ドル円は7営業日ぶりの反落になりました。月末期末のフローや米長期金利の低下で円買いが加速し112円台から111.20円まで大幅に反落しました。ただ、米金利先高観は根強いとみており、ここから反発する展開になるとみてます。懸念材料は中国の不動産、エネルギー問題で先行き懸念が深まりリスクオフになる展開は注意したいです。また、本日は重要な米経済指標が多く早期テーパリングが後退するような結果になれば、一旦巻き戻されドル円は110円台を試す展開が考えられます。

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