FXレポート

リスクオフは続く

-前日サマリー-
 東京市場では、ドル円109.08円でスタート。朝方10時の段階では109.01円とニューヨーク市場の終値(109.04円)と比べて3銭程度のドル安水準でしたが、日経平均株価や時間外のダウ先物が下げ幅を縮小すると、109.11円まで値段を戻しました。ロンドン時間になると、ドル円は109.20円付近まで買われるも、21時15分に発表された7月ADP雇用統計の結果が市場予想を大幅に下回った事をうけて円高に振れ、ドル円は108.80円まで急落しました。しかしながら23時に発表されたISM非製造業景況指数が市場予想より好結果であったため、先ほどの円高の流れを打ち消すかのように急反発し108.83円から109.67円まで上昇しました。その後買いの流れが一服すると、109円半ば付近でもみ合い、最終的にこの日は109.484円で引けました。

-リスクオフは続く-
 昨日の影響でドル高になりましたが、米国株価指数のダウがADP雇用統計のネガティブサプライズを引っ張る形で景気敏感株に大きく売りが入り、前日比300ドル安近くで引け、S&P500が前日比で前日比-0.5%マイナスで引けるなど、現段階でリスクオフムードが一服したわけではないと考えられます。
 本日は20時にイギリスで政策金利、21時半にアメリカで新規失業保険申請件数が発表されます。イギリスの政策金利は現在据え置きの予想ですが、仮に結果が据え置きでも発表直後は大きく上下することが考えられますので要警戒です。また、アメリカの新規失業保険申請件数も市場予想と結果が大きく乖離していた場合は相場も大きく反応する可能性があるので注意しましょう。

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