ドル円は方向感の見極め
-前日サマリー-
先週金曜の為替市場は、仏および独製造業PMI速報値が2018年2月以来の改善を見せたことを背景にユーロ買いが強まりました。また、ユーロ買いの圧力でドルが売りに傾きユーロドルは1.2143ドルまで上昇しドル円は105.31円まで下落しました。NY市場では米長期金利の上昇を受けて105.66円まで反発し105.44円で取引を終えました。また、米製造業PMIの速報値は市場予想通りの結果となったほか、米サービス部門PMIの速報値は予想より強い数字となったものの、為替への影響は限定的でした。
-ドル円は方向感の見極め-
本日のイベントは独Ifo企業景況感指数、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の発言、米景気先行指標総合指数が予定されています。週明けのドル円は方向感が出るか注目です。足元では新型コロナワクチンの普及での早期経済活動再開への期待感が先行しリスクオンとなっているものの、やや短期間で行き過ぎたため調整局面に入っています。ドル円は堅調に推移していますが、材料次第ではどちらかに大きく抜けるような気がしています。先日、パウエルFRB議長やイエレン財務長官が発言したように米失業率が実際は10%近い数字との根拠となりそうな材料や報道が複数出てくればリスクオフの展開となり、一定の売りをこなし景気先行指数が大きく改善を示した場合、リスクオン継続で上昇トレンドが再開されるのではとみてます。