雇用統計へ先行指標は様々
【本日のトレードポイント】
-ADPの結果は予想を大きく下回る-
昨日発表されたADP雇用統計は、コンセンサスの100万人を大きく下回る42.8万人となりました。前回値が21.2万人だったことを考えると着実に回復はしているものの、その回復速度はマーケットが期待しているほどではありませんでした。本指標は金曜に発表が予定されている雇用統計の先行指標とも言われており、雇用統計の結果を占う上で重要な役割を担っています。しかしながら、直近のADP雇用統計は速報値と改訂値の乖離も大きく雇用統計の結果とも方向性は必ずしも一致しません。雇用統計を予想するうえで重要な役割を担う一方、ノイズとして作用する可能性も考慮したいです。それもあってか、マーケットの反応は極めて限定的でした。ドル円は106.17円から発表直後に106.10円をつけるに留まり、直近レンジの範囲内の動きとなりました。
-雇用統計前日やや慎重に-
雇用統計発表の予定を明日に控え、マーケットにはどうしても様子見ムードが広がっている。昨日は全体的なポジション調整の動きが見られたのに加えて、前述のADP雇用統計もあったことから一定の値動きは見せることが出来ました。ただ、本日はISM非製造業景況指数や新規失業保険申請件数などの発表が控えているとは言え、結果を受けて素直に相場の方向性を作れるとは考えにくいでしょう。ただ、発表前後の値動きは十分出る可能性があるため気を抜かず注意を払いたいです。