米中摩擦再び激化か
【本日のトレードポイント】
-ドル円は下値を確かめながら-
昨日のドル円は仲値後にやや下値を試す展開となり、前日安値である106.69円付近まで下落しました。しかし下値の堅さが意識されると値を戻す展開となり、NY時間にかけて一時107.28円付近まで上昇しました。一方、ユーロドルはロンドン時間に一旦下値を試したものの、欧州株の下落が一服したことでドル売り優勢の流れとなり、一時1.1600ドル手前まで上値を伸ばしました。またユーロ円もつれ高となり、一時124.28円まで上昇しました。
-対中姿勢は硬化-
本日は米失業保険申請件数が注目されます。またこの他に、南アフリカ中銀とトルコ中銀の政策金利発表が予定されています。東京市場が海の日で休場となるため、ロンドン時間以降の値動きに期待したいです。昨日米国務省がヒューストンの中国領事館の閉鎖を通告したことで、中国側も武漢の米領事館閉鎖を検討していると一部で報じられました。米国の対中姿勢が硬化していることでマーケットのリスクセンチメントが悪化しており、中国当局者の発言や関連ヘッドラインからは目が離せない状況が続きそうです。オフショア人民元は7.017元付近まで急反発しており、米中関係の悪化や中国人民銀行の緩和休止を織り込む動きが加速すれば、対円でも元安が進行しそうです。また、足元では堅調な豪ドル円相場も中国関連の悪材料には高値警戒感から利食い売りが出やすいことも注意したいです。