FXレポート

円安の流れが続くか

【本日のトレードポイント】
-円安進行-
 昨日ロンドン時間に、日銀が臨時の金融政策決定会合を5月22日に開催すると発表したことを受けて、ドル円は107.35円付近から一時108.08円付近まで上昇しました。コロナウイルスの感染拡大によって中小企業の資金繰りが急速に悪化していることから、日銀は新たな資金供給制度について話し合う見通しです。次回予定されている定例の金融政策決定会合(6月15~16日)を待たずに実施することが、市場にインパクトを与える形となりました。なお、NY時間に行われた公聴会でのパウエル議長の発言は特に材料視されず、ドル円はクローズにかけてじり安に推移しました。

-FOMC議事録に注目-
 本日は英・加消費者物価指数(CPI)やベイリーBOE総裁の発言、FOMC議事録公表に注目が集まります。今回の公表される議事録は4月28日・29日開催分となり、パウエルFRB議長が会見で「あらゆる政策手段」を講じる姿勢を発言したことは記憶に新しいです。マイナス金利に関する議論があったとしても反応は限定的となりそうですが、マイナス金利の導入に肯定的な内容が含まれる場合にはドル売りが強まる可能性に注意したいです。

-臨時の日銀会合を控えて-
 昨日日銀の臨時会合日程の発表を受けて、マーケットでは全般に円安の反応が見られました。マーケットで円高が進みづらい地合いとなった印象があり、クロス円の中でも堅調な原油先物市場を受けた上昇が期待できそうな産油国通貨(カナダドルやノルウェークローネ、メキシコペソ)の押し目買いを狙ってみたいです。

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