リスク選好の動き
【本日のトレードポイント】
-株高・円安の流れ-
昨日のダウ平均株価は新型コロナウイルスのワクチン開発への期待感と経済活動再開の動きから、前日比900ドル超の大幅な上昇となりました。為替市場ではクロス円で円売り優勢の流れとなり、ユーロ円は117.20円付近まで、豪ドル円は70円ちょうど付近まで一時上昇しました。一方、ドル円は米長期金利の上昇を受けて上値を試す場面もありましたが、107円半ばでは上値の重さが意識される展開となりました。
-材料が多い一日-
本日はRBA議事要旨公表や英失業率、独ZEW景況感調査、パウエルFRB議長発言が注目されます。パウエル議長は昨日出演した「60ミニッツ」のインタビューで、各州や地方自治体への追加支援は「十分検討に値する」と発言しており、本日の上院銀行委員会の公聴会での発言も確認しておきたいです。経済のために支出増大を支持するよう議員らに要請する姿勢が強いと捉えられれば、再び株高・円安の流れとなりそうです。
-市場は楽観ムードが漂う-
ここ数週間、新型コロナウイルスの感染拡大による経済の下振れ懸念が強く意識されていましたが、ワクチン開発の期待感やドイツとフランスが5000億ユーロ規模の復興基金設立を支持するなど、マーケットには徐々に明るい材料が出てきています。日米株価は今年の安値から回復基調で推移していて、この上昇の流れにさらに弾みがつく可能性も想定しながら、クロス円を中心に押し目買いのチャンスを狙いたいです。