本邦GDPはリセッション入りで円安か
【本日のトレードポイント】
-本邦GDPに注目-
本日は本邦のGDPがまもなく発表(日本時間08時50分)されます。市場予想では前期比-1.1%、前期比年率-4.5%で二期連続のマイナスで景気後退といわれるリセッション入りが予想されています。消費増税が重くのしかかるなか、新型コロナウイルスの自粛で消費が縮小しており、さらなる景気悪化が懸念されています。もっとも、日本株売りの円安や日銀による追加金融緩和期待から円売りが優勢になるとみてます。そのため、下落余地は限定的とみて買い場を探してみても良いかもしれません。
-米中貿易戦争の入口-
第二次米中貿易戦争への警戒感が高まっています。トランプ政権はサプライヤーとして中国の通信機器最大手ファーウェイの禁輸措置を強化したほか、公的年金の運用先で中国への投資も禁止ました。中国共産党機関紙の環球時報は「中国はアップルやクアルコム、シスコシステムズとボーイングを標的に報復する準備がある」とする社説を掲載し、報復措置を示唆するなど第一次米中貿易の時にみせた報復措置の掛け合いになる恐れがあります。中国は新型コロナウイルスの発生源について、第三者機関による調査に協力する姿勢をみせておらず、このまま説明が十分にされないまま受け入れ拒否が続けば事態が徐々に悪化するとみられ、泥沼化を避けるための対応が求められます。