ADP雇用統計が流れを作るか
【本日のトレードポイント】
昨日のドル円は期末のドル需要から東京時間に一時108.71円付近まで上昇しました。ただ、その後は上値を伸ばす展開とはならず、FRBが海外の中央銀行にドルを供給する措置を発表したことを背景にドル売りが進行、一時107.46付近まで下落して安値圏でクローズとなりました。
本日は日銀短観やRBA議事要旨公表、財新製造業PMI、ADP雇用統計、ISM製造業景況指数が発表されるなど注目材料が多い一日です。日銀短観-大企業製造業業況判断は事前予想が-10ポイントとなっており、コロナウイルス感染拡大を受けた企業判断について注目されます。ADP雇用統計は米雇用統計の前哨戦としても注目度が高く、事前予想では雇用者数が-15万人となっています。雇用者数の減少が見込まれており、予想を上回る減少となった場合にはリスク回避の動きが出そうです。また、ISM製造業景況指数も景気先行指標として関心が高いことから、こちらにも注目したいです。ドル円はやや上値の重さが意識されており、米指標が低調な結果となれば107円ちょうどを割り込む可能性もありそうです。