株価大幅高、パニック相場は収まるか
【本日のトレードポイント】
昨日NYダウ平均株価が前日比2,000ドル超えで上昇し、買い戻しの動きが強まりました。ドル円は米長期金利の上昇に伴い、一時111.70円付近まで上値を伸ばしました。
本日は英消費者物価指数(CPI)や米耐久財受注に注目が集まります。英国では外出禁止令が出されるなど、政府がコロナウイルス感染防止策を講じています。今回発表されるのは2月の数値のため、影響が大きいとは考えにくいですが、仮に英消費者物価指数が前月比でマイナスになるなど弱い数値となればポンド円は下値を試す展開が予想されます。米耐久財受注は民間設備投資の先行指標とされていることから、ドル円やユーロドルで一定の値動きが期待できそうです。
世界各国の中銀が緩和スタンスを示したことで、株・為替市場で起こったパニック的な値動きは収まりつつあります。クロス円を中心にやや買い戻しの動きが見られ、ドル円は約1か月ぶりとなる111.70円付近まで一時上昇しました。一部報道によると、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が資産構成の見直しにより4月から外債比率を高める方針としています。思惑で円安が進行する可能性もあることから、クロス円でショートポジションを持つ場合はストップを入れながら注意してトレードしたいです。