FRBは「無制限」量的緩和を決定
【本日のトレードポイント】
昨日FRBが臨時のFOMCを開き、追加の金融緩和策を決定しました。これを受けてドル円は一時109.85円付近まで下落しましたが、「資産の現金化」によるドル買いとみられる流れから、NY時間に111.60円付近まで上値を伸ばしました。
本日は欧州各国で発表される製造業/サービス業PMI(速報値)や米製造業PMI(速報値)、米新築住宅販売件数に注目が集まります。欧州各国でもコロナウイルス感染拡大を受けて経済活動が停滞していることから、製造業/サービス業PMIは低調な結果が予想されます。事前予想がかなり弱い数字となっていることや、コロナウイルス感染拡大による影響は現時点で未知数であることから、発表直後のユーロ相場は荒れた値動きとなりそうです。
世界各国の中央銀行が相次いで金融緩和策を打ち出す中、昨日FRBが米国債などを大量購入する「量的緩和」の購入規模を無制限にすると発表しました。ドル円相場は発表直後にややドル売りで反応しましたが、その後先週末の高値111.60円付近まで上昇しました。NYダウ平均株価も軟調な推移が続いており、「資産の現金化」の流れは止まっていないように見えます。このフローに逆らうことは得策ではなく、ドル円相場が約一か月ぶりの112円台乗せが目前となっていることから、ストップ注文を入れながら112円に向けてドルの押し目買いを狙ってみたいです。