FXレポート

中国CPIはセクター別の数値に注目

【本日のトレードポイント】
 昨日のドル円は、先週末に米中協議が部分合意という形で決着したことを受けてリスクオンとなっていた反動もあり、東京市場休場の中じり安に推移、欧州勢参入後に「中国は米国との第1段階合意を署名する前にさらなる交渉を希望」と伝わると、一時108.03円付近まで下落しました。ただ108円ちょうど付近では下値の硬さが意識されたことから108円40銭付近まで値を戻す展開となりました。なお、英議会開会に伴いエリザベス女王が施政方針演説を読み上げ、「英国の優先事項は、10/31にEUから離脱すること」と伝わったものの、ポンド相場の反応は限定的となりました。
 本日は中国消費者物価指数(CPI)や独・ユーロ圏ZEW景況感調査、RBA議事録公表、黒田総裁の発言に注目が集まります。昨日発表された9月中国貿易収支は米中摩擦の激化や世界経済の減速から輸出・輸入ともに予想よりも大きく減少する結果となった一方で、豚肉や牛肉の輸入が急増しました。中国ではアフリカ豚コレラのまん延により豚肉価格が高騰しており、CPI指数を押し上げる要因となっています。事前予想では(前年同月比)2.9%増が見込まれており、発表数値だけでなくセクター別の数字にも注目してみたいです。ZEW景況感調査については、10月24日のECB理事会を控えて、欧州景気減速懸念が意識される場面ではユーロ売りにつながりやすく、どちらかといえば下値に警戒したいです。

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