FXレポート

合意なき離脱阻止法案の採決へ

【本日のトレードポイント】
 昨日はレイバーデーで米国休場、ニューヨーク時間にかけて流動性に欠く相場となりました。そんな中、米中貿易摩擦に関して今月予定の米中会合が未だセッティング出来ていないとの報道が伝わると、米中摩擦の懸念の高まりからドル売りが加速し、ドル円では106.28ドルから106.05円まで下落する場面もありました。
 本日は豪小売売上高、RBA政策金利、ISM製造業景況指数が予定されており、その他では米中貿易とブレグジット関連の報道に注目です。今回のRBA政策金利は1%の据え置き予想になっているものの、デベルRBA副総裁は「望むわけではないが、政策金利の下限は0−0.5%付近となる可能性が高い」との見解を述べており、年内の利下げを織り込む動きもみられ豪ドルの上値は限定的になりそうです。また、米中貿易も9月に予定されていた協議が難航との一部報道が伝わっており、資源国通貨のオーストラリアドルにとって重石になります。ドルは祝日の休場明けで取引参加者が戻る中、ISM製造業景況指数が発表されます。指標のインパクトとしては大きい部類の指標になりますが、週末に米雇用統計が控えているだけに積極的にポジションを傾けるには早計として割り引いて見たいです。ブレグジットは合意なき離脱を阻止する法案を反対勢力が提出する見通しで仮に可決された場合、ジョンソン首相が解散総選挙を議会に呼びかけると表明しました。反対法案は10月31日がブレグジットの期限となっており、10月19日までにEUと合意し協定案を議会で承認できない場合、EUに3か月の離脱延期を求める内容になっています。法案は今夜採決される見通しになっており、可決しても否決されても大きな混乱が起きることが想定されるため、ポンドのボラティリティに飲み込まれないようにしたいです。

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