FXレポート

世界的な利下げ兆候か

東京市場
 東京市場では豪ドル円はじり安。一部豪銀が豪準備銀行(RBA)の利下げ予想時期を前倒ししたことで、早期追加利下げへの思惑が広がり下落しました。

ロンドン市場
 ロンドン市場ではユーロドルは弱含み。低調な欧州指標を受けて全般ユーロ安が優勢の展開に。しかし下値は堅く売り一巡後は切り返しました。ポンドは堅調。メイ英首相が最後の首相質問を行い、ボリス・ジョンソン新英首相の就任を控えるなか、ポンドのショートカバーが優勢となりました。

NY市場
 NY市場ではドル円は堅調。7月米製造業PMI速報値、6月米新築住宅販売件数が予想より弱く107.94円と日通し安値を付けましたが、下値の底固さを確認するとショートカバーが入り、じりじりと上昇していく流れとなりました。


【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 企業向けサービス価格指数[前年同月比] 6月
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
16:30 SEK 失業率 6月
17:00 DEM IFO企業景況感指数 7月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 6月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 6月
20:00 TRL トルコ中銀、政策金利
20:45 EUR 欧州中央銀行(ECB)政策金利
21:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
21:30 USD 耐久財受注[前月比] 6月
21:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 6月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD 失業保険継続受給者数 前週分

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-今日のトレードポイント-
 本日は欧州中央銀行(ECB)やトルコ中銀で政策金利の発表が控えております。ECB政策金利は短期金融市場では60%の確率で据え置き予想、40%の確率で利下げ予想と据え置き予想がやや優勢ですが、比較的予想が拮抗しており、その後のドラギECB総裁の発言も含めて動向には注視が必要です。トルコ政策金利は200bp利下げ予想が優勢となっております。現在は世界的に金融緩和策がトレンドとなっております。直近では豪州や南アフリカなどの国が利下げを行い、米国も次回FOMCで利下げが優勢な見通し。また今回ECBが利下げを行えば、スイス中銀も追随して利下げを行う(現在の政策金利:-0.75%)観測も一部出てきており「利下げドミノ」の様相を呈しております。中長期的な視点で各国の政策金利動向は気にしておきたいところです。

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