FXレポート

ドル円は底堅く推移

 昨日のドル円は、東京市場では日経平均株価が一時330円超安まで下げたことが売りを促し、9時30分過ぎには一時105.69円近辺まで下押ししました。もっとも、日経平均が徐々に下げ幅を縮小したことに伴って下値を切り上げ、15時30分前には一時106.07円近辺まで値を上げました。その後、黒田日銀総裁が「(出口について)内部ではいろいろと議論している」との見解を示すと、海外勢から売りが持ち込まれたことで一時105.74円近辺まで下押ししましたが、日銀総裁の発言に対する反応は一時的だったため、すぐに買い戻される展開になり、クロス円が全般に上昇した流れに沿って、17時過ぎには106.19円近辺まで値を上げました。欧州市場では、米10年債利回りの上昇幅拡大をながめ、全般ドル高が進んだ流れに沿う流れとなり、時間外のダウ先物や日経平均先物の上昇も支えに106.27円近辺まで値をあげました。NY市場では、ダウ平均が250ドル近く上昇したほか、米10年債利回りが上昇幅を広げたことを背景に買いが進行。一時106.59円近辺まで値を上げました。その後「米ホワイトハウスはアマゾンに対する措置について議論していない」との一部報道を受けてダウ平均が400ドル超高まで上げ幅を広げたため、その後も底堅く推移し一時106.65円近辺まで上値を伸ばし、前日比では0.711高い、106.625円で取引を終えました。

≪2018年4月3日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」   売り29% 買い71%
ユーロ・円:「ベア」  売り59% 買い41%
英ポンド・円:「ブル」 売り45% 買い55%
豪ドル・円:「ブル」  売り17% 買い83%
NZドル・円:「ブル」  売り18% 買い82%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り67% 買い33%

【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 住宅建設許可件数 [前月比] 2月
10:30 AUD 小売売上高[前月比] 2月
10:45 CNY Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI) 3月
17:30 GBP 建設業購買担当者景気指数(PMI) 3月
18:00 EUR 失業率 2月
18:00 EUR 消費者物価指数(HICP、速報値)[前年同月比] 3月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:15 USD ADP雇用統計[前月比] 3月
23:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 3月
23:00 USD 製造業新規受注[前月比] 2月

-今日のトレードポイント-
 本日のドル円は、円高の流れが続くと予想されます。中国が米国製品に対する関税の上乗せという報復措置を打ち出し、貿易摩擦拡大に対する懸念が改めて高まることになりました。両国は問題解決に向けた話し合いを進めるとしていますが、交渉が難航する恐れは高く、市場の不安が高まる中で安全資産としての円に対する需要が後退することはないと思われます。また、本日はADP雇用統計の発表があります。要人の発言や株式市場の動向、指標の結果に注意をして取引に臨みたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円  105.80-107.30
ユーロ・円 130.20-132.00
ポンド・円 148.70-151.00

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