FXレポート

ドル円は上値の重い展開に

昨日のドル円は、東京市場ではNY市場でダウ平均が史上3番目の上げ幅の先週末比669ドル高だったことで、日経平均が堅調だったことと、年度末にかけての本邦勢の買い需要の影響により、105.74円近辺まで上昇しました。注目されている佐川前国税庁長官の証人喚問は核心に触れられず、市場への影響は限定的でした。その後は上値が重く、105.50円前後を挟んだもみ合いが続いた展開となりました。欧米市場では、ナイト・セッションの日経平均先物が50円安まで下げるなか、105.45円近辺まで売りが先行しました。もっとも、欧州通貨を中心にドル高が進んだ流れに沿って買戻しが強まり、21時過ぎには105.90円近辺まで値を上げました。しかし、「米国は中国の企業買収を制限する緊急事態法を検討している」との報道が伝わると、105.57円近辺まで売りに押される展開となりました。その後、ダウ平均が240ドル超高から500ドル近い下げまで急落したうえ、米10年債利回りが大幅に低下したことで、取引終盤には105.33円近辺まで値を下げ、前日比では0.037円低い、105.383円で取引を終えました。


≪2018年3月27日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」   売り25% 買い75%
ユーロ・円:「ベア」  売り60% 買い40%
英ポンド・円:「ブル」 売り42% 買い58%
豪ドル・円:「ブル」  売り14% 買い86%
NZドル・円:「ブル」  売り15% 買い85%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り76% 買い24%

【今日の主な経済指標】
09:00 NZD NBNZ企業信頼感 3月
15:00 DEM GFK消費者信頼感調査 4月
15:45 FRF 消費者信頼感指数 3月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、確定値)[前期比年率] 10-12月期
23:00 USD 住宅販売保留指数[前月比] 2月


-今日のトレードポイント-
ドル指数が5週間ぶりの安値圏を推移する中、ドル円では円安が進行したものの、トランプ政権では外交面でも通商面でも次の展開がみえないとの声も聞かれ上値の重い展開が続いています。また、米国の保護貿易主義政策で足元をすくわれるリスクがあり、106円台を買い上げるには難しい状況です。本日のドル円は今一度、ドル円の方向性を見極めるためにも引き続き要人の発言に気を付けて取引に臨みたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円  104.50-106.50
ユーロ・円 130.00-133.00
ポンド・円 148.00-151.00

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