ドル円は方向感を欠いた荒い値動きに
昨日のドル円は、東京市場では祝日休場とあって市場流動性が低下しているなか、106.40円近辺を挟んだ乏しい展開になりました。欧州市場では、シカゴ日経平均先物の下落を受け、売りが先行したほか、「中国が米関税への対抗措置を計画」との一部報道が伝わるとさらに売りが強まり、20時30分過ぎには一時106.05円近辺まで値を下げました。その後は米長期金利の上昇を支えに106.37円近辺まで買い戻されるなど、106円台前半での神経質な値動きが続きました。ＮＹ市場では、米連邦公開市場委員会(ＦＯＭＣ)の結果公表後にダウ平均や米長期金利が上昇すると一時106.63円近辺まで上昇する場面も見られましたが、その後は米金利が低下に転じたほか、株価も失速したことで105.87円近辺の安値まで売りに押されるなど、上下に振らされる荒い値動きになりました。前日比では0.563円低い、105.967円で取引を終えました。
≪2018年3月21日クローズ時点≫
ドル・円 ：「ブル」 売り23% 買い77%
ユーロ・円 ：「ベア」 売り57% 買い43%
英ポンド・円 ：「ブル」 売り45% 買い55%
豪ドル・円 ：「ブル」 売り13% 買い87%
NZドル・円 ：「ブル」 売り12% 買い88%
ユーロ・ドル ：「ベア」 売り72% 買い28%
【今日の主な経済指標】
05:00 NZD ニュージーランド準備銀行（ＲＢＮＺ、ＮＺ中央銀行）政策金利
09:30 AUD 新規雇用者数 2月
09:30 AUD 失業率 2月
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 1月
16:45 FRF 企業景況感指数 3月
17:00 FRF 製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ、速報値） 3月
17:00 FRF サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ、速報値） 3月
17:30 DEM 製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ、速報値） 3月
17:30 DEM サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ、速報値） 3月
18:00 EUR 製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ、速報値） 3月
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ、速報値） 3月
18:00 EUR 経常収支 1月
18:00 DEM ＩＦＯ企業景況感指数 3月
18:00 EUR 欧州中央銀行（ＥＣＢ）月報
18:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 2月
20:00 ZAR 小売売上高[前年同月比] 1月
21:00 GBP イングランド銀行（ＢＯＥ、英中央銀行）金利発表
21:00 GBP 英中銀資産買取プログラム規模
21:00 GBP 英中銀金融政策委員会（ＭＰＣ）議事要旨
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
22:00 USD 住宅価格指数[前月比] 1月
23:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 2月
- 今日のトレードポイント -
ＦＯＭＣ金融政策発表とパウエルFRB議長の記者会見を受けて、ドル売りの流れが優勢になっております。一夜明けてからの、各市場の反応をしっかり見極め、引き続き米国の長期金利の動向と主要株式市場の動向を確認するほか、金融当局者や要人による発言などにも気を付けて取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 105.00-107.00
ユーロ・円 130.00-131.50
ポンド・円 149.00-151.00
