日米通商問題について懸念を指摘も、ドル円は反応が薄い展開に
昨日のドル円は、東京市場ではポンペイオ次期米国務長官が数週間前に金朝鮮労働党委員長と面会との報道を受け、朝鮮半島の地政学リスク緩和により、日経平均株価が340円超高まで上げ幅を広げたため、ドル円は底堅く推移し、一時107.38円近辺まで強含みしました。欧州市場では、ナイト・セッションの日経平均先物が70円安まで下げたことや、マイナス圏に沈んだダウ平均が下げ幅拡大の動きとなり、一時107.10円近辺まで値を下げました。NY市場では、米地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表され、経済が緩やかに継続し、雇用の拡大や物価の緩やかな上昇も続いているとの見解が示されるも、関税への懸念を指摘する内容になっており、また、日米首脳会談ではトランプ米大統領が、日本に対する貿易赤字がつりあうようになることを望んでいると発言しましたが、依然としてドル円の反応は薄く、107.30円前後をもみ合う展開になり、前日比では0.206円高い、107.213円で取引を終えました。
≪2018年4月18日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・円:「ベア」 売り66% 買い34%
英ポンド・円:「ベア」 売り48% 買い42%
豪ドル・円:「ブル」 売り20% 買い80%
NZドル・円:「ブル」 売り16% 買い84%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り78% 買い22%
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 四半期消費者物価(CPI)[前期比] 1-3月期
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
10:30 AUD 新規雇用者数 3月
10:30 AUD 失業率 3月
17:00 EUR 経常収支 2月
17:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 3月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 4月
23:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 3月
-今日のトレードポイント-
トランプ米政権が仕掛けている日米通商問題については、米中貿易摩擦の行く先によって、結果が変わっていくほかありません。トランプ大統領の発言の背景には、秋の米中間選挙を睨んでおり、米中関係が膠着状態となれば、比較的与しやすい日本を相手に高圧的に出る可能性も否めません。トランプ大統領が円安に対して、肯定側でないことも含め、米中貿易摩擦問題の方向感次第では、円高への相場方向を決定付ける材料になりそうです。引き続きトランプ政権の動向に十分注意して取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 106.50-108.00
ユーロ・円 131.50-133.50
ポンド・円 152.50-154.50