ドル円は買いの安心感が広がり、強含みの展開に
昨日のドル円は、東京市場では日米首脳会談後の共同記者会見で、トランプ米大統領から対日貿易赤字に対する強硬な批判がなかったことで、ドル円は買いの安心感が広がりました。また、日経平均株価が200円超上昇したことも支えとなり、一時107.51円近辺まで値を上げる展開になりました。欧米市場では、欧州勢の参入後に全般ドル安が進んだことで一時107.26円近辺まで下落しましたが、その後は米長期金利の上昇を手掛かりに買い戻しが入り、107.40円近辺まで下値を切り上げました。なお、4月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想を上回った一方、前週分の米新規失業保険申請件数予想より弱い内容となったため相場の反応は限られる展開となりました。取引終盤には、ダウ平均が40ドル超安まで反発したことを支えに、一時107.49円近辺まで値を上げ、前日比では0.152円高い、107.365円で取引を終えました。
≪2018年4月19日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り30% 買い70%
ユーロ・円:「ベア」 売り65% 買い35%
英ポンド・円:「ベア」 売り47% 買い43%
豪ドル・円:「ブル」 売り17% 買い83%
NZドル・円:「ブル」 売り14% 買い86%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り74% 買い26%
【今日の主な経済指標】
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 3月
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 3月
13:30 JPY 第三次産業活動指数[前月比] 2月
15:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 3月
21:30 CAD 小売売上高[前月比] 2月
21:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比] 2月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 3月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 3月
23:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 4月
-今日のトレードポイント-
本日は全国消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、株式市場の動向次第では、仲値前からドル円にも大きく影響を与えそうです。また、財務省のセクハラ問題やモリカケ問題を巡っては、国政への不信感からドル円の売りが進む可能性があります。週末には20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を控えていることから、徐々に持ち高調整の動きなども進みやすい点にも注意して取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 106.50-108.00
ユーロ・円 131.50-133.50
ポンド・円 150.50-152.50