ドル円は米長期金利の上昇を背景に高値圏まで買い戻す展開に
昨日のドル円は、東京市場では日経平均先物が210円安で寄り付いたことや、国会での森友学園文書問題の議論への警戒感などから、105.92円近辺まで下値を下げました。もっとも本日が5・10日(ゴトーの日)とあって仲値に向けたドル買いが入ったことや、「最近の円高はファンダメンタルズ反映していない」との財務省幹部の話が伝わったことが支えとなり、106.08円近辺まで持ち直しました。欧米市場では、ドル円やクロス円の買いで参入すると、じり高の展開となり、一時106.60円近辺まで上値を上げました。しかし、雨宮正佳日銀副総裁が就任会見で「2%達成を前に金利を調整する可能性は排除していない」と述べたことに対し市場はドル売りで反応し、一時106.08円近辺まで下げ足を速めました。引けに掛けては、米長期金利の上昇を背景に106.50円近辺まで上昇し、前日比では0.428円高い、106.530円で取引を終えました。
≪2018年3月20日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り26% 買い74%
ユーロ・円 :「ベア」 売り55% 買い45%
英ポンド・円 :「ブル」 売り43% 買い57%
豪ドル・円 :「ブル」 売り13% 買い87%
NZドル・円 :「ブル」 売り12% 買い88%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り69% 買い31%
【今日の主な経済指標】
18:30 GBP 失業保険申請件数 2月
18:30 GBP 失業率 2月
18:30 GBP 失業率(ILO方式) 1月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:30 USD 四半期経常収支 10-12月期
22:00 RUB 失業率 2月
23:00 USD 中古住宅販売件数[年率換算件数] 2月
23:00 USD 中古住宅販売件数[前月比] 2月
03:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
03:30 USD パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
- 今日のトレードポイント -
22日の未明にはFOMC金融政策発表とパウエルFRB議長の会見が控えております。利上げに関しては確実視されており、市場の関心は年内の利上げの見通しが3回か4回なのかという点にあります。長期金利の上昇に向かえば、米国株の上昇は抑制されドル高・円安へ進む可能性があります。市場の流れをしっかり見極め、引き続き要人発言に気を付けて取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 105.50-107.00
ユーロ・円 130.00-131.50
ポンド・円 148.00-150.00