朝鮮半島問題を巡り、一時106.97円近辺まで上昇
昨日のドル円は、東京市場では北朝鮮の金正恩氏が、中国の習近平国家主席に対して「北朝鮮は米国との対話に意欲」「朝鮮半島の非核化は達成可能」と述べたと伝わると、朝鮮半島を巡る地政学リスクの後退を意識した買いが入り、9時過ぎには一時105.61円近辺まで値を上げました。もっとも、ナイト・セッションの日経平均先物が150円安まで下落するほか、米長期金利が低下幅を広げたことにより、再びリスク回避姿勢が強まり17時前には、一時105.43円近辺まで下押しました。欧州市場では、トランプ米大統領が「習近平・中国国家主席から金正恩氏が私との会談を心待ちにしているというメッセージを受け取った」と述べると買い戻しが先行しました。さらに、10~12月期の米国内総生産(GDP)確定値が前期比年率2.9%増と予想の2.7%増を上回ったことも相場の支援材料となり、一時106.32円近辺まで値を上げました。NY市場では、「イースター休暇を週末に控えて持ち高調整の買い戻しが入った」と指摘されたうえ、北朝鮮関係筋の話として「6月初めにも日朝首脳会談の開催がありうる」と報じると買いがさらに加速し、一時106.96円まで強含みする展開になりました。取引終盤には、106.75円近辺まで値を下げ、前日比では1.489円高い、106.872円で取引を終えました。
≪2018年3月28日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・円:「ベア」 売り61% 買い39%
英ポンド・円:「ブル」 売り48% 買い52%
豪ドル・円:「ブル」 売り16% 買い84%
NZドル・円:「ブル」 売り15% 買い85%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り70% 買い30%
【今日の主な経済指標】
06:45 NZD 住宅建設許可件数[前月比] 2月
08:01 GBP GFK消費者信頼感調査 3月
08:50 JPY 小売業販売額[前年同月比] 2月
08:50 JPY 百貨店・スーパー販売額(既存店)[前年同月比] 2月
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
15:00 ZAR マネーサプライM3[前年同月比] 2月
16:00 CHF KOF景気先行指数 3月
16:00 TRL 四半期国内総生産(GDP)[前年比] 10-12月期
16:55 DEM 失業者数[前月比] 3月
16:55 DEM 失業率 3月
17:30 GBP 消費者信用残高 2月
17:30 GBP マネーサプライM4[前月比] 2月
17:30 GBP マネーサプライM4[前年同月比] 2月
17:30 GBP 四半期国内総生産(GDP、確定値)[前期比] 10-12月期
17:30 GBP 四半期国内総生産(GDP、確定値)[前年同期比] 10-12月期
17:30 GBP 四半期経常収支 10-12月期
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 2月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 2月
21:00 ZAR 貿易収支 2月
21:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 3月
21:30 CAD 月次国内総生産(GDP)[前月比] 1月
21:30 CAD 鉱工業製品価格[前月比] 2月
21:30 CAD 原料価格指数[前月比] 2月
21:30 USD 個人消費支出(PCE)[前月比] 2月
21:30 USD 個人所得[前月比] 2月
21:30 USD 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前月比] 2月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
22:45 USD シカゴ購買部協会景気指数 3月
23:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 3月
-今日のトレードポイント-
金曜日は3月月末・四半期末・年度末での最後の営業日です。また、週末にはイースター休暇入りを控えていることもあり、相場は乱高下している状況です。本日も金融当局者や要人による発言、トランプ政権による発表及び、米国の長期金利の動向と主要な株式市場の動向に気を付けて取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 104.50-107.50
ユーロ・円 129.50-132.50
ポンド・円 148.50-151.50