FXレポート

直近の安値をサポートラインに、ドル円は下げ渋る展開に

 昨日のドル円は、東京市場では前日のNY時間終盤にドル売りが加速した流れを引き継ぐ展開になりました。市場では「米系短期筋から売りが観測された」との指摘があり、昨日安値の105.87円近辺を下抜けて、105.58円近辺まで下げ足を速めました。その後はしばらく105.70円前後でのもみ合いが続きましたが、日経平均株価の210円超高や、本邦実需勢から買いが持ち込まれるなどにより反発し、105.96円近辺まで切り返しました。 欧米市場では、ダウ先物や日経平均先物が下落したことにより、リスク回避目的のために売りが先行しました。米長期金利の低下も売りを促す形となり、22時前には一時105.26円近辺まで値を下げました。もっとも2日につけた直近安値の105.25円が目先のサポートとして意識されると次第に下げ渋る展開になりました、また、米政府が中国への知財侵害関税を発表すると米国株が下げ幅を縮小し、つれる形でドル円にも買い戻しが入りました。前日比では0.563円安い、105.967円で取引を終えました。

≪2018年3月22日クローズ時点≫
ドル・円  :「ブル」 売り19% 買い81%
ユーロ・円  :「ベア」 売り53% 買い47%
英ポンド・円 :「ブル」 売り40% 買い60%
豪ドル・円  :「ブル」 売り12% 買い88%
NZドル・円 :「ブル」 売り11% 買い89%
ユーロ・ドル :「ベア」  売り70% 買い30%

【今日の主な経済指標】
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 2月
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 2月
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
14:00 SGD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 2月
19:30 RUB ロシア中銀政策金利
21:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 2月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 2月
21:30 CAD 小売売上高[前月比] 1月
21:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比] 1月
21:30 USD 耐久財受注[前月比] 2月
21:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 2月
23:00 USD 新築住宅販売件数[年率換算件数] 2月
23:00 USD 新築住宅販売件数[前月比] 2月

- 今日のトレードポイント -
 22日の米FOMCでは、市場の多くが予想した通り0.25%の利上げが決定されました。2019年はインフレ率が上昇するとされ、成長率に見通しがたっています。ただ、市場の注目となっていたFF金利見通しについては、今年の利上げが3回に据え置かれたとの報道により、タカ派の見方をしていたマーケットに対して失望感を与えたとの声があります。前日の取引ではややドル買い・円高の流れになっており、また、105円のサポートラインは以前堅いですが、ここを抜けるとなると、市場の熱は一気に変化します。要人の発言や指標等による値動きに気を付けて、本日も取引に臨みたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円 105.00-106.50
ユーロ・円 129.00-130.50
ポンド・円 148.00-150.00

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