エヌビディア好決算でも市場反応限定 ドル円は中東情勢に揺れる
-前営業日サマリー-
ドル円は159.01円でオープン。東京市場では、高値圏への警戒感や為替介入への思惑も意識され、159円台で上値の重い展開となりました。ロンドン市場では、FOMC議事録や米株引け後に控えるエヌビディア決算を前に様子見ムードが広がり、方向感に欠ける推移。NY市場では、トランプ大統領が「米国とイランの協議は最終段階にある」と発言したことを受け、有事のドル買いが巻き戻される形でドル売りが優勢となりました。ドル円は一時158.58円まで下押しした後、158.91円で取引を終えています。
-エヌビディア好決算でも市場反応限定 ドル円は中東情勢に揺れる-
本日のイベントは、豪雇用統計、仏・独・欧・英・米PMI、米新規失業保険申請件数などが予定されています。
エヌビディアが発表した2026年2〜4月期決算は、売上高が前年同期比85%増の816.15億ドル、純利益が3.1倍の583.21億ドルと、いずれも過去最高を更新。加えて、2026年5〜7月期の売上高見通しについても市場予想を上回る内容が示されました。ただ、市場の反応は限定的で、時間外取引では売り買いが交錯。株価はほぼ横ばい圏で推移しています。市場では「好決算は織り込み済み」との見方も強く、AI関連株全体への期待感が高止まりしていることから、決算への感応度は徐々に低下している模様です。もっとも、直近では決算前の持ち高調整もみられていただけに、今回の内容を受けてAI関連株への安心感が広がれば、リスク選好地合いの回復につながる可能性があります。
一方、為替市場では、トランプ大統領による「イランとの協議は最終段階」との発言が材料視され、中東情勢への過度な警戒感が後退。有事のドル買き戻しが進み、NY市場ではドル売りが優勢となりました。ただ、トランプ氏は「イラン側の対応が不十分であれば再攻撃も辞さない」と警告しており、依然として地政学リスクの不確実性は高い状況です。今後も関連ヘッドライン次第で為替市場が振らされる展開には警戒が必要でしょう。
また、足元では米長期金利の高止まりが続いており、市場では「高金利の長期化」を意識したドル買い圧力も根強く残っています。本日は各国PMIなど重要指標の発表も相次ぐため、景況感の強弱を通じた金利動向やドル相場への影響を見極めながら取引に臨みたいところです。