ポンドに取引機会か
-前営業日サマリー-
ドル円は147.75円でオープン。東京市場では本邦輸入企業とみられるドル買い円売りもあって上昇基調に推移。午後に入ってからもアジア株の好調な動きを眺めながらリスク選好の相場展開となり、ドル円は149円付近まで上昇しました。ロンドン市場では上昇が一服。一転して売り戻しが進み148円台前半まで下押しました。NY市場では方向感の乏しい推移、序盤に売りが先行したものの、その後は買い戻され148.58円で取引を終えました。
-ポンドに取引機会か-
本日のイベントは、米NY連銀製造業景気指数、米小売売上高が予定されており、メキシコは休場となります。
英国で今週にBOEが予定されています。政策金利は現行の4.50%が据え置かれる予想で特段サプライズもなさそうですが、今後の経済・金利見通しについてどのような議論が交わされたのか、今後の利下げペースを推測できるような情報があれば相場に動意が生まれるかもしれません。現状で夏前と秋の会合で0.25%の利下げが織り込まれているものの、3回目の判断は定まっていません。そのため、この点についての判断材料が出てくるかどうかは注目のポイントです。
また、このところは各国でトランプ関税とそれに対する報復関税の影響でインフレの先行きに不確実性が高まっていると各国中銀からの声が出ていますが英国政府は米政権に対する鉄鋼・アルミニウム輸入への一律関税に対して報復措置をとらない方針を示しています。英国にとっては米国向けの輸出が14%弱を占めており、国別では最大。政府としてはこれ以上刺激せずに2国間の経済協定締結を目指している模様です。仮にこの件に関して進展したヘッドラインが飛び出せばポンド相場の追い風となるかもしれません。材料豊富なことからポンドの値動きにも注目しておきたいです。