FXレポート

米生産者物価指数に注目 関税の影響は時間差で

-前営業日サマリー-
 ドル円は147.78円でオープン。東京市場では鉄鋼・アルミニウム関税が予定通りに発動されたことが伝わるといったんドル買いが強まり、148円台を超えてドル円は上昇。ロンドン市場ではウクライナ停戦期待を受けて欧州株が堅調に推移。欧州株高でクロス円ともに円売り圧力が継続しておりドル円は148円台後半まで上昇しました。NY市場で米CPIの結果が発表されるとドル売りが一転して強まり148.30円で取引を終えました。

-米生産者物価指数に注目 関税の影響は時間差で-
 本日のイベントは、米新規失業保険申請件数、米生産者物価指数が予定されています。
 米労働省が公表した2月の消費者物価指数は前年同月比の上昇率が2.8%と5か月ぶりの鈍化。市場予想も下回り足元のドル相場は売りが優勢となっています。ただ、関税の引き上げが消費者への販売価格に転嫁されるまでには時間差があると考えられており、実際、月の初めに発表されたベージュブックでは価格転嫁に悩む企業の声が多く確認されました。そのため、今回のインフレ鈍化では市場の利下げ期待を後押しするには材料不足でドル円相場も発表後に下押したものの、反応は限定的でした。そんな中で本日は米生産者物価指数の結果が控えます。関税の影響が出ているとは考えづらいですが、インフレ動向の先行きを占ううえでも、とりあえず同指数の結果を確認しておく必要がありそうです。

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