今週は米CPIなどに注目
-前営業日サマリー-
ドル円は147.60円でオープン。東京市場では、トランプ大統領が今年の米国経済がマイナス成長となり、景気後退入りする可能性を否定しなかったことでドルの上値が抑えられ、ドル円は147円台前半まで下押しました。ロンドン市場では欧州株や米株先物の下落とともに米長期金利が低下し、ドル安・円高傾向に推移。NY市場に入ってからやや買い戻しが進んだものの回復は弱く147.28円で取引終えました。
-今週は米CPIなどに注目-
本日のイベントは、米JOLTS求人が予定されています。
先週末に公表された米雇用統計の結果は非農業部門雇用者数が前月比で15.1万人と市場予想の16万人を下回り、平均時給は4.0%と前回の4.1%から伸びが低下しました。米インフレの高止まりと勤労所得の低下に伴い、米国の購買力悪化が懸念されています。個人消費が弱まっていくこととなれば、トランプ大統領はFRBに対して利下げを求めるかもしれませんが、インフレが高止まりしている中ではなかなか踏み込むこともできず、FRBにとっては難しいかじ取りが迫られるかもしれません。そんな中で、今週は米CPIなど今後の金利見通しを占うイベントも多数予定されています。指標内容の中身を丁寧に確認しながら今週も取引に臨んでいきたいです。