米PCEデフレータに注目
-前営業日サマリー-
ドル円は154.18円でオープン。東京市場では、トランプ次期米大統領が中国からの輸入品に10%の追加関税を課すとソーシャルメディアに投稿したことから一時ドル買いが先行。154.5円まで上値を伸ばすも、午後にかけてドル売りに転じ、153円台まで下落しました。ロンドン市場では、円高ドル安地合いの中、ロシアが報復措置を準備中との報道を受け、153円を割り込む下落となりました。NY市場では、153円台後半まで回復するも、FOMC議事要旨を通じてFRBが緩やかな利下げを続ける方針であることが伝わると再度下落に転じ、153.12円で取引を終えました。
-米PCEデフレータに注目-
本日のイベントは、豪消費者物価指数、RBNZ政策金利、米新規失業保険申請件数、米第3四半期GDP(改定値)、米耐久財受注、米個人所得・支出、米PCEデフレータが予定されています。
米国の重要指標が多く控える1日となりますが、その中でも特にPCEデフレータに注目が集まりそうです。PCEデフレータ、PCEコア・デフレータ共に前年同月比が前回からインフレ増加を示す内容となることが予想されています。米国の政策金利は12月に0.25%引き下げられた後しばらく据え置かれるとの予想が、市場のコンセンサスとなっています。本日のPCEデフレータがインフレの底堅さを示すような結果となれば、12月FOMCでの利下げ見送りが連想されドル買いに繋がる可能性が考えられます。
その他、新規失業保険申請件数や耐久財など米国の労働市場や経済の温度感を示す指標の結果にも注目したいです。