FXレポート

FOMC議事要旨に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は156.17円でオープン。東京市場では、前日からの円安傾向が継続し、156.55円まで上昇するも、その後は上値が重たくなり、156円前半まで下押しました。ロンドン市場では、下げが一服したタイミングで再度円安傾向の相場展開。ただ、東京時間の高値を超えるほどの勢いは見られませんでした。NY市場では円高方向への動きが優勢。一日を通して大きな方向感はみられず156.17円で取引を終えました。

-FOMC議事要旨に注目-
 本日のイベントは、米クリーブランド連銀総裁発言、米アトランタ連銀総裁発言、RBNZ政策金利、RBNZ総裁発言、英消費者物価指数、欧ラガルドECB総裁発言、米中古住宅販売件数、米FOMC議事録公表が予定されています。
 4月の米消費者物価指数(CPI)の結果は前年比で3.4%と伸び率が3月の3.5%から鈍化し、食品とエネルギーを除いたコア指数も前年比3.6%と3月の3.8%から減速しました。先週のドル円は同指数の弱い結果もあって一時153円台後半まで下押したものの、日本のGDP成長率が弱い結果となったことで日銀の早期追加利上げ観測が後退し円安が進行。足元のドル円は156円台まで回復しています。ただ、CPIの減速は一時的な可能性もあり、米金利見通しを判断するには今後数か月のデータを確認する必要もありそうです。引き続き米指標や米要人の発言を注視した上で方向感を見極めていきたいです。
 そんな中で本日は4月30日・5月1日開催分のFOMC議事録が公表されます。中身次第ではドル円の方向感を変えるような展開も想定できるため、内容を注視した上で本日も取引に臨みたいです。

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