高値超えの金融商品相次ぐ、米ISM非製造業景況指数に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は149.99円でオープン。東京市場では、序盤から方向感に欠く動きが散見されるも、午後になるとやや上昇し150.30円付近まで上値を伸ばしました。ロンドン市場では、サポートは頑丈であるものの、狭い値幅での動きが続きました。NY市場では、堅調な動きではあるものの、依然狭い値幅での推移が散見され最後まで方向感を欠き150.52円で取引を終えました。
-高値超えの金融商品相次ぐ、米ISM非製造業景況指数に注目-
本日のイベントは、東京消費者物価指数、植田日銀総裁の発言、米ISM非製造業景況指数、米製造業受注指数が控えます。本日より重要指標の発表ラッシュとなります。本日押さえておきたい注目指標は、米ISM非製造業景況指数になります。ISM非製造業景況指数はこれまで、景気後退の判断基準ラインである50以上を維持し、堅調な水準を保ち続けています。今回の予想値は52.9(前回値:53.4)と前月からやや落ち込む見込み。結果が上下に大きくぶれない限りは、マーケットへのインパクトは限定的になるかと思われますが、前記した50のラインを下回るような結果であった場合は失望感からくるドル売り圧力に警戒が必要になるかもしれません。
足元のドル円は、今週いっぱいで控えている数多くのビッグイベント(米雇用統計やパウエルFRB議長の議会証言など)に対しての様子見からかドル円は狭い値幅での動きが散見されました。また、昨日は日経平均やビットコインなどの(日経平均は4万円を超え、ビットコインは対円で1,000万円超え、NY金で1トロイオンスあたり2,100ドル超)外国為替以外の金融商品で高値超えが相次いでおり、資金がこういった金融商品に流れていると仮定するならば、為替市場でボラティリティが出にくくなっている要因として考えられるかもしれません。とはいえ、本日発表の指標は米ISM非製造業景況指数を筆頭にいずれも結果次第では相場へのインパクトが強いものなので、各々の結果や発言を注視しつつ取引に臨みたいです。