FXレポート

ECB政策金利、予想は来月から利上げ開始、年内1.25%利上げ

-前日サマリー-
 東京市場のドル円は132.60円でスタート。東京仲値にかけて円売りが加速したことで午前中に133.21円まで高値を更新しました。ロンドン市場では、黒田日銀総裁が金融緩和継続の必要性を改めて表明したことで円売りが加速、ドル円は134.47円へ大きく上昇しました。ニューヨーク市場では、円売り勢の利益確定の動きが優勢となり一時133.61円まで反落、その後はNYダウが下げ幅を拡大したことを材料にドルが買われて134.27円で取引を終えました。

-ECB政策金利、予想は来月から利上げ開始、年内1.25%利上げ-
 本日のイベントは、中国貿易収支、ECB政策金利・声明、ラガルドECB総裁記者会見、米新規失業保険申請件数が予定されています。特に注目すべきは、ECB政策金利・声明・ラガルドECB総裁記者会見となります。
 ECB政策金利の市場予想は、据え置きとなっています。しかし、5月23日にラガルドECB総裁が「ECBは第3四半期末までにマイナス金利から脱却の見込み」と発言してから、次回ECB会合以降の利上げ機運は非常に高まっています。6月8日時点では、ECBは年内毎回利上げ、そのうち9月か10月どちらかで「0.5%利上げ」を行うだろうと市場は織り込んでいます。言い換えると、年内に「1.25%」利上げを行うと市場は織り込んでいます。今夜のECB声明・ラガルドECB総裁記者会見で注目度が高い点は、「年内に何%利上げを行うことを想定しているか」「一度に0.5%利上げを行うことを想定しているか」と考えられ、市場が織り込む利上げペースと照らし合わせて、ユーロが大きく動くだろうと考えられます。ECBが年内どれほどのペースで利上げを進めていくのか、ヒントを探しながら今夜も取引に挑みたいです。

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