FXレポート

英EUの直接協議の行方は

-前日サマリー-
 昨日の為替市場は小動き。日経平均が下落して始まりドル円は103.96円まで下落したものの、日経が反発したことでドル円も連れて104.12円まで上昇しました。その後、英EUの貿易協定でジョンソン英首相とフォンデアライエン欧州委員長の直接協議が明日予定されているものの、目立った報道もなくポンド円は方向感を欠く動きになりました。NY市場では英国とEUが北アイルランドの国境検査で合意に達するとの報道を受けてポンド買いが強まる場面もありましたが、明日の協議を見守りたいのかポンド円の上値は重く139.35円まで上昇し139.02円付近で取引を終えました。

-英EUの直接協議の行方は-
 本日のイベントは中国消費者物価指数、カナダBOC政策金利が予定されています。本日も主要な米経済指標の発表がなくドルに関しては材料待ちの状態です。一方で、英EUの貿易協議はジョンソン首相とフォンデアライエン欧州委員長の直接協議が予定されています。いよいよ長い綱引きも終わりを迎えますが、これまでも双方譲らず進展をみせることはありませんでした。ただ昨日、北アイルランドの国境検査が合意されるなど、大きな懸念点の一つが解消されました。残す大きな問題では英海域でのEUの漁業権や公正な競争環境の規定、紛争解決などのカバナンスです。特に漁業権の問題は海域を面しているフランスからの圧力も強くフォンデアライエン欧州委員長の手腕が問われそうです。英側は自主権を取り戻すとし一歩も譲る姿勢を見せていないことから、仮に決裂した場合は「合意なき離脱」の可能性が高まりポンド安が吹き荒れる展開になります。

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