BOEは追加緩和実施か
【本日のトレードポイント】
-ドル円は下値を広げる展開-
昨日のドル円はロンドン時間にかけてはやや方向感の欠ける展開となり、107.20円~107.40円近辺での推移となりました。ニューヨーク時間に米国内のコロナウイルス感染拡大「第二波」への警戒感が高まったことや、ダウ平均株価がマイナス圏に沈んだことを受けて、ドル円は下値を広げる展開となり、一時106.95円まで下落しました。なおパウエル議長は議会証言で米国内の企業・家計を守るために「あらゆる手段」尽くすと発言し、一段の景気支援が必要であるとの慎重な姿勢を示しましたが、為替市場での反応は限られました。
-各国の材料が多い-
本日はNZ四半期GDPや豪雇用統計、英中銀(BOE)政策金利、米失業保険申請件数に注目が集まります。昨日の弱い消費者物価指数(CPI)の結果を受けて、英中銀による追加緩和観測が強まっています。市場では資産購入プログラムの拡大が期待されており、拡大規模を巡り市場参加者の思惑が交錯しそうです。事前にある程度織り込まれているため、市場予想通りの結果となれば材料出尽くし感からポンドを買い戻す流れとなりそうです。一方でマイナス金利の導入については予想する声が少なく、英中銀が一段と踏み込んだ緩和策を打ち出す場合にはサプライズと受け止められるため、ポンドが売られる展開に注意したいです。