材料出尽くし感が広がる
【本日のトレードポイント】
昨日発表された、前週分の米新規失業保険申請件数は328.3万件となり、予想を大幅に上回る数値となりました。ただ、NYダウ平均株価は悪化を織り込んでいたこともあり、材料出尽くしから1300ドル超の上昇となっています。一方ドル円はいわゆる「資産の現金化」によるドル買い需要が後退したことからややドル安が進行し、一時109.20円付近まで下落しました。
本日はトランプ大統領の記者会見や米個人消費支出(PCEデフレーター)に注目が集まります。米個人消費支出はFRBがインフレ指標として重視しており、注目度が高いです。事前予想では個人消費支出(PCEデフレーター)が前月比+0.3%となっていますが、前回発表値が昨年10月以来最も弱い数値だったことから予想を下回る場面ではリスクオフが意識されそうです。
コロナウイルス感染拡大を受けてG20首脳緊急ビデオ会談が行われました。声明でパンデミック克服に向けてあらゆる手段を講ずる覚悟を示したことで、クロス円の下支え要因となっています。トランプ大統領が日本時間6時より記者会見を行う予定で、マーケットで材料視されるのか確認したいです。また、「資産の現金化」によるドル買い需要が後退したことから、ドル相場では揺り戻しの動きが出ることも想定したいです。