各国中銀の金融政策の効果、虚しく
【本日のトレードポイント】
マーケットは引き続きコロナ相場に踊らされています。
昨日、東京時間前の6時に主要各国6中銀は追加緩和や緊急利下げ、資産の買入れを含む協調行動を実施しました。その後、6中銀以外の諸外国も後を追うようにして緊急利下げを実施。世界中で資金供給が行われています。しかし、それらの効果虚しく、日経・ダウをはじめとする各国株式指数は大幅安。米株市場は-2268ドルで寄り付き、寄り付きと同時にCB(サーキットブレーカー)を発動しました。クローズ間際には-3,000ドルを超えてくる場面もあり、株式は弱含みの様相を見せています。
為替は相変わらずのハイボラティリティですが、指数に大きく振り回される展開は避けられました。
本日は、英失業率と米小売売上高に注目です。ともに2月のデータとなり、コロナウイルスの影響がやや反映された形となります。昨日のNY連銀製造業景気指数では製造業の予想以上の弱さが顕在化し、マーケットに動揺が走りました。今回は家計セクターの指標であり、個人消費が経済を支えるアメリカにおいてコンセンサスを裏切る結果となればマーケットへの影響は甚大でしょう。