ドル円は底堅い展開に
昨日のドル円は、東京市場では戻りの鈍い展開になりました。国内報道各社の世論調査で内閣支持率が急落したことが嫌気され、105.89円近辺まで弱含みました。しかし、日経平均株価が150円超安から10円超安まで下げ幅を縮めるとドル買いが進み、106.09円近辺まで持ち直しました。もっとも豪ドル円が2016年11月21日以来の安値を更新すると、ドル円もそれにつれる形で105.67円近辺まで下押ししました。欧米市場では、神経質な値動きとなりました。米10年債利回りが上昇したことや、ＥＵ連合が「ＢＲＥＸＩＴ交渉について説明を行う」との報道が伝わったことを受け、一時106.30円近辺まで値を上げました。その後ダウ平均が一時390ドル超下落したことから、ドル円は105.78円近辺まで値を下げましたが、引けに掛けては、ダウ平均が売りの勢いを緩めたことや、金利低下が一服したことで再び106円台を回復し、前日比では0.052円高い、106.102円で取引を終えました。
≪2018年3月19日クローズ時点≫
ドル・円 ：「ブル」 売り23% 買い77%
ユーロ・円 ：「ベア」 売り58% 買い42%
英ポンド・円 ：「ブル」 売り43% 買い57%
豪ドル・円 ：「ブル」 売り13% 買い87%
NZドル・円 ：「ブル」 売り12% 買い88%
ユーロ・ドル ：「ベア」 売り72% 買い28%
【今日の主な経済指標】
09:30 AUD 四半期住宅価格指数[前期比] 10-12月期
09:30 AUD 四半期住宅価格指数[前年同期比] 10-12月期
09:30 AUD 豪準備銀行（中央銀行）、金融政策会合議事要旨公表
14:00 JPY 景気先行指数（ＣＩ）・改定値 1月
14:00 JPY 景気一致指数（ＣＩ）・改定値 1月
16:00 DEM 生産者物価指数（ＰＰＩ）[前月比] 2月
17:00 ZAR 四半期経常収支 10-12月期
17:00 ZAR 消費者物価指数（ＣＰＩ）[前月比] 2月
17:00 ZAR 消費者物価指数（ＣＰＩ）[前年同月比] 2月
17:30 HKD 消費者物価指数（ＣＰＩ）[前年比] 2月
18:30 GBP 消費者物価指数（ＣＰＩ）[前月比] 2月
18:30 GBP 消費者物価指数（ＣＰＩ）[前年同月比] 2月
18:30 GBP 小売物価指数（ＲＰＩ）[前月比] 2月
18:30 GBP 小売物価指数（ＲＰＩ）[前年同月比] 2月
18:30 GBP 卸売物価指数（食品、エネルギー除くコアＰＰＩ）[前年同月比] 2月
19:00 DEM ＺＥＷ景況感調査（期待指数）3月
19:00 EUR ＺＥＷ景況感調査 3月
21:30 CAD 卸売売上高[前月比] 1月
00:00 EUR 消費者信頼感（速報値） 3月
- 今日のトレードポイント -
市場はトランプ政権の動向を睨み、政治的な動きに振り回される不安定な状況が続いている中、リスク回避の動きが確実に強まっており、安全資産としての円に対する需要が高まっています。また日本では政治が混乱しているため、政府が積極的な円安政策を打ち出せなくなる可能性があり、しばらく円高の流れが続きそうです。引き続きポジション管理と要人の発言に気を付けて取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 105.00-106.80
ユーロ・円 130.00-132.00
ポンド・円 147.50-149.50
