FXレポート

ドル円は一時105.60円近辺まで下落

 先週金曜日のドル円は、東京市場では日経平均株価が70円超高から100円超安まで一転下落し、リスク回避目的のドル売りが強まりました。またワシントンポスト紙が「マクマスター氏は国家安全保障担当の大統領補佐官から解任される」と報じると、米政権運営を巡る不透明感から売りが加速しました。当局者は解任報道を否定したものの、米政権運営を巡る不透明感から戻りは鈍く、日経平均株価の170円超安とともに105.84円近辺まで値を下げました。欧州市場では、米10年債利回りの低下やナイト・セッションの日経平均先物の110円安も重しとなり、105.65円近辺まで下げ足を速め、その後は豪ドル円などクロス円の下げにつれた面もあり、ドル円は一時105.60円近辺まで下押ししました。NY市場では、米長期金利の上昇を手掛かりにしたドル買いの流れが継続。2月米鉱工業生産指数や3月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)などが予想より強い結果となったことも支えとなり、一時106.23円近辺まで下げ幅を縮小しました。引けにかけては106.00円近辺でのもみ合いが継続し、前日比では0.311円安い、106.050円で取引を終えました。

≪2018年3月16日クローズ時点≫
ドル・円  :「ブル」  売り22% 買い78%
ユーロ・円  :「ベア」 売り55% 買い45%
英ポンド・円 :「ブル」  売り39% 買い61%
豪ドル・円  :「ブル」  売り13% 買い87%
NZドル・円 :「ブル」  売り13% 買い87%
ユーロ・ドル :「ベア」    売り72% 買い28%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 貿易統計(通関ベース) 2月
09:01 GBP ライトムーブ住宅価格[前月比] 3月
19:00 EUR 貿易収支 1月
19:00 EUR 建設支出[前月比] 1月
19:00 EUR 建設支出[前年同月比] 1月

- 今日のトレードポイント -
 市場では今週のFOMCによる利上げが既に織り込み済みであることから、関心はパウエルFRB議長及び委員会が今年の利上げ予測を12月の3回から今回4回に増やすかという点かと思われます。政策金利は1.5~1.75%への利上げ予想となります。また、ブエノスアイレスで開催される今年最初のG20では、仮想通貨への各国の対応が協議されるとする一方で、ホットトピックはトランプ大統領によるスチール・アルミニウムへの関税についてとなるでしょう。安倍首相と共に森友学園問題の集中審議に出席予定の麻生財務相はG20を欠席となります。今週も引き続き、トランプの関税措置と安倍政権の今後の行方にドル円が大きく左右されそうです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円 105.20-106.80
ユーロ・円     130.00-132.00
ポンド・円   147.00-148.50

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