FXレポート

利上げでも円安、日銀の政策姿勢と介入警戒が焦点

-前営業日サマリー-
 ドル円は155.96円でオープン。東京市場では、日銀が想定通りの利上げを決定したものの、委員2人の反対票を受けて円売りが強まり、ドル円は上げ幅を拡大しました。ロンドン市場でもその流れが続き、一時158円台を回復。ただ、NY市場では日銀がレートチェックを実施したとの報道を受け、為替介入への警戒感が急速に高まりました。円が急騰するなか、ドル円は156.86円まで値を戻して取引を終えています。

-利上げでも円安、日銀の政策姿勢と介入警戒が焦点-
 本日は日本が休場となっており、市場流動性の低下が想定されます。通常よりも値動きが大きくなりやすい可能性があるため、突発的な変動には警戒しておきたいです。
 日銀は18日に利上げを決定しましたが、市場では日米のインフレ対応を巡る温度差が引き続き意識されています。日銀の利上げが後手に回るとの懸念は根強く、円売り・債券売りが再び強まる展開も意識されます。
 今回、特に注目されたのは植田日銀総裁の記者会見です。今後の利上げペースについて、あらかじめペースを決めて利上げを進める考えではないとの姿勢を示しました。市場では追加利上げのペース加速に対する期待が高まっていただけに、その期待を後退させる内容として受け止められ、円売りを促す材料となりました。一方で、追加利上げそのものに前向きな姿勢を崩したわけではないため、今後も日銀関係者の発言や政策を巡るニュースフローには注意が必要です。
 また、円売りが加速するなか、NY時間には日銀がレートチェックを実施したとの報道が伝わり、ドル円の上値では為替介入への警戒感から円買いが強まりました。今週は本邦がシルバーウィークで休場となり、市場流動性の低下が見込まれます。薄商いのなかでは値動きが増幅される可能性もあるため、ドル円の上値を追う局面では介入警戒を意識しつつ、急速な円高方向への振れにも注意しておきたいところです。

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