FXレポート

中東情勢緊迫化で原油急騰 ドル円は160円台定着を試す展開へ

-前営業日サマリー-
 ドル円は159.74円でオープン。東京市場では、ベッセント米財務長官による日銀の利上げを巡る発言を受けて円買いが先行したものの、その勢いは続かず、ドル円の動意は限定的となりました。ロンドン市場では、中東情勢悪化への警戒から原油価格が上昇。ドル需要が意識されるなかでドル円は底堅く推移しました。NY市場でもこの流れが続き、160円台を回復すると、160.18円で取引を終えています。

-中東情勢緊迫化で原油急騰 ドル円は160円台定着を試す展開へ-
 本日のイベントは、豪GDP、RBNZ政策金利、米ADP雇用統計、加BOC政策金利、米ベージュブックが予定されています。
 米中央軍は、ホルムズ海峡での商船攻撃に対する反撃措置として、イラン革命防衛隊の拠点を標的とした空爆を開始したと発表。これに対してイラン側も報復攻撃に動き、攻撃の応酬が再燃しています。中東情勢への警戒感を反映して原油価格は上昇を強め、WTI先物は90ドル台、ブレント原油先物は95ドル台まで上昇。1日で5%程度の上昇幅となりました。
 トランプ氏も、イランが報復すれば「はるかに激しく、高レベルな攻撃」を受けることになるとの姿勢を示しており、事態のさらなるエスカレートには警戒が必要です。イランとの戦闘開始から半年が経過し、迎撃ミサイルの消耗が世界各国の防衛体制にも影響を及ぼし始めるなか、早期の事態収束は見通しにくい状況です。
 為替市場では、中東情勢の緊迫化に伴う原油高がドル需要を意識させ、ドル円を下支えする材料となっています。一方、160円台では円安への警戒も強まりやすく、ベッセント米財務長官による日銀の利上げを巡る発言など、円買いにつながる材料にも注意が必要です。当面は中東関連のヘッドラインと原油価格の動きを確認しながら、ドル円が160円台で上値を伸ばせるかを見極めたいところです。

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