FXレポート

豪インフレ上振れで追加利上げ観測 氷見野日銀副総裁発言に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は159.19円でオープン。東京市場では、イランがホルムズ海峡の管理を巡ってオマーンとの協議を再開したことを受け、原油価格が下落。これを背景に円買いが進み、一時158.88円付近まで下落しました。ただ、その後は原油価格の下げが一服したこともあり、159円付近まで持ち直しました。ロンドン市場では、米PCEデフレーターなどの重要指標を控えて様子見姿勢が強まり、159円前後で方向感に欠ける展開となりました。NY市場では、7月米PCEデフレーターが前年比3.7%と市場予想を上回ったことで米長期金利が上昇。ドル買いが強まり、ドル円は一時159.40円台まで上昇しました。その後は前日高値159.49円が意識されて上昇が一服したものの、159円台前半の高値圏で底堅く推移し、最終的に159.30円で取引を終えました。

-豪インフレ上振れで追加利上げ観測 氷見野日銀副総裁発言に注目-
 本日のイベントは、豪第2四半期民間設備投資、本邦氷見野日銀副総裁発言、欧ECB理事会議事要旨公表、米新規失業保険申請件数が予定されています。
 豪州では、7月CPIが前月比1.0%上昇と市場予想を上回り、追加利上げ観測が強まっています。特に注目したいのは、変動の大きい項目を除いた基調的な物価動向を示すトリム平均値が前月比0.5%上昇と、約1年ぶりの高い伸びとなった点です。価格上昇は燃料だけでなく、消費財やサービスにも広がっており、市場では9月の利上げ確率が上昇。豪ドルも対米ドルで12週間ぶりの高値を付けるなど、追加利上げを意識した動きがみられています。
 一方、日本でも9月の日銀利上げが意識されています。OIS市場では9月会合での25bpの利上げ確率が8割を超えており、本日の氷見野副総裁の講演が利上げに向けた「地ならし」となるかが焦点です。過去の利上げ前には正副総裁から「利上げの是非について」といった踏み込んだ表現が使われており、今回も同様の発言がみられれば、9月利上げの織り込みが一段と進む可能性があります。
 為替市場では、豪州の利上げ観測が豪ドルを支える一方、日銀の利上げ観測は円買い材料となるため、豪ドル円では双方の金融政策見通しの綱引きが意識されそうです。豪CPIを受けたRBAの追加利上げ観測がどこまで続くかに加え、本日の氷見野副総裁が9月利上げを示唆するかを確認しながら、日豪の利上げ織り込みの強弱が豪ドル円にどう反映されるか注目したいです。

知りたい語句を入力して、検索ボタンを押してください

トレイダーズ証券

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第123号 加入協会 日本証券業協会 金融先物取引業協会 第二種金融商品取引業協会 日本投資顧問業協会 トレイダーズ証券は、上場企業トレイダーズホールディングス(スタンダード市場上場8704)の100%子会社です。