FXレポート

円安止まらず 市場は“再介入後”を見据える

-前営業日サマリー- 
 ドル円は157.59円でオープン。東京市場では、介入警戒感から一方向へ大きく傾く展開とはならなかったものの、底堅さを維持しながら157円台後半まで水準を切り上げました。ロンドン市場でもドル買い基調は継続。米国とイランの交渉が難航しているとの報道を受け、有事リスクを意識したドル買いも相場を支えました。NY市場では158円手前で上値の重さが意識された一方、押し目も限定的となり、ドル円は高値圏を維持したまま157.88円で取引を終えました。

-円安止まらず 市場は“再介入後”を見据える-
 本日のイベントは、日銀審議委員発言、英GDP、米新規失業保険申請件数が予定されています。
 ドル円は157円台後半で推移しており、政府・日銀が先日実施した為替介入時の水準をすでに回復。市場では再介入への警戒感が高まりつつも、ドル高・円安基調そのものを転換させるには至らないとの見方が優勢です。
 背景には、日本がエネルギー輸入国であることによる交易条件悪化に加え、日銀の金融政策正常化に対する慎重姿勢があります。足元では追加利上げへの期待感が乏しく、日米金利差を意識した円売りが継続しやすい地合いです。一方、米国ではFRBの年内利下げ観測が後退しているほか、一部ではインフレ再加速を背景に追加利上げの可能性も意識され始めています。こうした環境下では、仮に再度の為替介入が実施されたとしても、一時的な下押しにとどまり、押し目買いに吸収される展開が想定されます。
 もっとも、政府・日銀としても急速な円安進行を容認し続けるとは考えにくく、今後も要人発言や介入警戒報道による急変動には注意が必要です。とくに158円台では市場参加者の警戒感も強まりやすく、ヘッドライン主導の神経質な値動きが続きそうです。

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